糸魚川ってすごい②
三和 導代 です。
新潟県の糸魚川市は日本を2つに分ける大きな断層帯「フォッサマグナ」の西端にあたり、地質学的に大変興味深い地、日本で初めてユネスコの世界ジオパークに認定されています。糸魚川静岡構造線と呼ばれる地質学上の境界線が通り、西南日本と東北日本に分断されているからです。
「小滝川ヒスイ峡ジオサイト」のエリアにある「高浪の池」は、糸魚川市街から約20キロ、15分ほどで一周できる小さな池ですが、ヨーロッパのスイスに来たような錯覚に陥る位、山と湖(池)が美しい絶景地です。ここには「浪太郎(なみたろう)」と呼ばれる体長4メートルの巨大魚の目撃が相次ぐ神秘の池で、釣りもできます。
この池の後ろにそびえる明星山は標高1,188m、3億年前はサンゴ礁だったと言われ、ほとんどが石灰岩でできています。明星山の岩壁の下、小滝川の谷底まで降りたところが「小滝川ヒスイ峡」です。ここは国内随一のヒスイの産地で、川の中にヒスイの原石がごろごろ転がっているのを見ることができます。持ち出しはもちろん禁止です。
ヒスイは緑色のの半透明な宝石の一つで、5億年前の石と言われています。日本でも縄文遺跡からヒスイを加工した宝石が発掘されています。各地の縄文遺跡で見てきました。最古の宝石と言われていましたが、それは大陸から持ち込まれたものだとされてきましたものと思われていました。しかしこの小滝川で日本で最初にヒスイが発見されたことにより、この一帯はヒスイ峡と呼ばれ、ヒスイの原石を見ることができる有名な場所となりました。
姫川薬石も見つけることができます。ここはもう長野県との県境の場所です。一日滞在しても風光明媚でしかも鉱物の宝庫ですので気がとても良い場所です。時間があれば物思いにふける場所としても最高です。
この地は新潟県でも異端児、富山県と長野県の方がむしろ近い場所で、なかなか新潟市、長岡市などからはアクセスが悪いために訪れることがありませんでしたが、非常に興味深い場所であります。6月6日より梅雨に突入、しかし6月は一年でも一番日が長い季節、間もなく夏至となります。
今年の夏至はイタリアのダマヌールが初めて日本のテリトリー内で行う6月19日の儀式に参加します。そして暦上の実際の夏至である6月21日は秋田県の大湯ストーンサークルと黒又山のピラミッドを訪れる予定です。やはり超古代の縄文人の生活は知恵がありそして高度な知識をもって自然と共存していたようです。
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