イタリアの迫力満点のママに助けられたエンスト事件

三和 導代 です。

イタリアから帰国して1週間となります。様々なことが出来事が起こりました。そう旅ならでのハプニングはいろいろです。非日常的な出来事によって、人間の意識は活性化されます。だから旅は止められない。

イタリアのピエモンテ州のトリノの郊外にあるダマヌールの神殿につながるアバトンに3泊宿泊していました。3日目は午前中にダマヌールのセルフを使ったヒーリング、午後は人類の神殿にて瞑想というプログラムでした。午前中と午後の合間に外の町にでて食事をしてみようと、近場にドライブ。近くの以前2度食事に行った場所はランチは休業、あてもなく走り、やっと見つけた角地にある可愛らしいレストラン。

中に入りますと結構広い素敵なレストランでした。私たちが日本人と解ったか、イタリア語が分からない私たちを迎えてくれたオーナーは変な英語で自分の娘は日本人で。。。。と話し始めました。最初は娘が日本人だなんておかしいと思って適当に聞いていましたが、とても親切は恰幅の良いオーナーです。

すると外で大きな事故が起きたような音。私たちの駐車した車に何か異変がと思いきや、バイクの転倒事故だったようです。皆で興味津々で外に。バイクは破損していましたが、若者に大きなけがはないということです。

メニューからお料理を選びました。私たちは3コースは食べられませんので、メインを除いた2つ、つまり前菜とパスタです。とてもおいしくいただきました。その間もオーナーや奥様がいらして、イタリア語のわからい私たちとコミュニケーション。わかったことはこの夫妻の息子が日本人と結婚し、ホノルルで息子は日本の鉄板焼きのレストランのマネージャーをしているとういことでした。こんな田舎で不思議なご縁です。日本人ということでとても親切にしていただきました。

さて食事が終わりダマヌールに戻ろうと車に乗ったところ、何とエンスト。エンスト?車があまりにも暑かったのでエンジンをかけてクーラーをつけていたのです。レンタカーですので、もちろん日本製ではありません。FIAT イタリア製、そしてアメリカに吸収された会社の車です。つまり日本車ではありませんので、暑いのでエンジンをかけたままの車は1時間後にはエンストをしたのです。

私は40年のペーパードライバーですので事情が分かりませんが、とにかく援護が必要なことはわかりました。エンスト、かつ日本でよく聞いたことはですが。隣のガソリンスタンドは昼休み(イタリアでは13時から15時まではオイル休み)で誰もいません。そこで1時間前にバイク事故が起きてゆっくりやってきたポリスカーと後処理で道を掃除していたお兄ちゃんがいることに私は気がつきました。

太っちょお兄ちゃんに声をかけるとそこにポリスがいるからと言われ、ポリスカーへ。いかにも新米の若い男女のポリスがいました。エンストしたので助けてほしいと言ったところ、ポリスカーには何も載せていないので、サービスセンターに連絡をしてきてもらうという。でもお金がかかるからと。それは構わない。どこに連絡すれはいいの?変なイタリア語と英語でイライラしながら交渉。ああ、15時からの神殿訪問に間に合わない。

すると先ほどのレストランから一人の女性がでてきて、私がポリスと交渉をしている間に隣のガソリンスタンドに出向き、ここで働いている家に直接交渉してくれていたようです。この女性は私他のにお料理をつくってくれた女性です。私がポリスのゆっくり対応にイライラしていると、その女性が大きな声で事故処理の掃除をしていた太っちょお兄ちゃんと若いポリスに対して大きな声で怒鳴って指示しているのです。その迫力は言葉には表せないほどでした。

私たちはイタリア語はわかりませんが彼女は何をやっているの。困っている人がいるのに何で動かないの、それはそれはすごい剣幕でした。太っちょ兄さんと若いポリスは驚き、太っちょ兄さんはそれまでポリスに任せきりでしたが、すぐに私たちの車の所にヘルプに来てくれました。同時にガソリンスタンで働いている人と連絡をとってくれすぐに駆け付けてくれたのです。

それはそれはすごいレストランの女性ママの迫力でした。このイタリアのママのお陰で、私たちのエンストした車は蘇り、15時の神殿訪問にも間に合いました。山道ですのでしたのでエンストを起こした後なのでこの道を通ってお帰りなさい、でももしなんかあったら電話を頂戴。心配ないからね、とこの肝っ玉ママ。すごいイタリアのママは。だからイタリア人の息子はママを一番大切にそして尊敬していると聞いていましたが、このことだった。

私たちは日本でかつてエンストをしていた時代はありましたが、そのことをすっかり忘れてイタリアでの本の常識で車にエンジンをかけたまま駐車、そしてエンスト。そして強烈なイタリア人女性の迫力に怒鳴られた若者によって動かさえてた人々によって助けられました。感謝感謝のエピソードです。次回ダマヌール訪問時には必ず時間をとってランチに行きたいと思っています。

言葉が理解できなくても心は通じるのですね。素晴らしい体験をさせていただきました。ありがとうございます。

Miwa World

竹内文書の研究家・高坂和導の遺志を継ぎ、三和導代が古代スメラミコトの足跡をたどる旅。これまでに訪れた国は150ヶ国を超えています。