バスク語は悪魔の言葉?

三和 導代 です。

私がバスク地方に興味を持ったのは今から30年以上も前のことです。バスク人の言葉や文化は他のヨーロッパのものとはかけ離れており、ルーツがいまだ持って不明であるということを本で読んだのが最初のきっかけです。そして2年前にスペインのバスク地方に旅行をした際にバスク語と日本語の言葉があまりにも似ているので驚いたという日本人のコメントを聞いたこともあり、コロナ禍が終わったら訪れてみたい地域でした。

スペインよりフランスがいち早く、ワクチン接種なくして日本人を受け入れる体制となりましたので、フランスから入国することにしました。そして現地に入りましたが、すでに国境は何のチェックもなく自由に通過できることを知り、スペイン領まで足を延ばすことにしました。

バスク語について、フランスのバイヨンヌにあるバスク民族博物館では、「バスク語は悪魔の言葉。日本にいた悪魔がバスクの土地にやってきたのである」と悪魔と富士山の挿絵入りの歴史が描かれているものが飾られていました。とても興味深い内容です。

日本人には有名は日本にキリスト教伝道のためにやってきた宣教師であるフランシスコザビエルはナバラ王国(かつてのスペインとフランス国境の国)出身のバスク人です。バスク人の特徴である顎のとがりの顔立ちをしています。彼は日本で日本を学びあまりにも日本語が難しいために、「これは悪魔の言語だ」と嘆いたようです。そしてバスク地方に戻った際にも、バスク語の習得は難しい言語であることから、バスク語は悪魔の言葉、日本からやってきたということになったようです。

確かにバスク語の音はフランス語やスペイン語を全く似ても似つかない言葉です。しかし確かに単語だけ聞いていますと、特に早口で言われるとバスク語と日本語のあいさつや単語が似ている。言語学上は何の証明はありませんが。私がアマゾンのヤノマミ族が話している会話を聞いて感じた印象、意味は全く分からないのですが、なぜか日本語に聞こえてしますという現象です。

バスク語はとても難しいそうです。フランス側では12歳までバスク語の読み書きや会話でできるように教育するイカストラという学校があります。それ以外にフランスの他の地域と同じくフランス語で教育を受けて、少し自分たちの言葉のバスク語を学ぶという学校、公立と私立があります。3種類の中で親の考えのもとに子供を学校に通わせます。ですから100%のバスク地方の人々がバスク語を話せるわけではありません。

ホテルやレストランのメニューもフランス語だけです。バスク語は全く書かれていません。読める人が少なく、観光客には全く理解できないからです。バスク語はアルファベットで表記されます。j=di x=ch と発音します。

Miwa World

竹内文書の研究家・高坂和導の遺志を継ぎ、三和導代が古代スメラミコトの足跡をたどる旅。これまでに訪れた国は150ヶ国を超えています。